車検切れのまま事故を起こすとどうなる?罰則やリスクを解説
車検が切れた車での運転は道路運送車両法に違反し、事故を起こした場合には罰則が科されるだけでなく、多額の賠償を自己負担するケースもあります。ここでは、車検切れ事故のリスクや保険が適用されない場合の対処方法、さらに買取業者の活用方法について詳しく解説します。
目次
車検切れの状態で事故を起こすとどうなる?
車検(自動車検査登録制度)切れの車を運転すること自体が道路交通法違反です。そのため、車検が切れたままの車で事故を起こすと通常よりも厳しい罰則が科されます。また、場合によっては保険も適用されないことがあり、多額の賠償を負担するリスクがあります。ここでは、車検切れ事故での主な罰則や、保険が切れている際のリスクについて説明します。
車検切れ事故の主な罰則
車検が切れた状態で公道を走行することは道路運送車両法違反にあたり、罰則が科せられます(道路運送車両法第58条1項)。具体的には、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金(道路運送車両法第108条)が科せられ、違反点数として6点が加算されます。無車検運行は特に重い違反のため、一度の違反で免許停止処分になる可能性が高いです。
物損事故であれば車検切れに対する罰則のみが適用されることが多いですが、事故の原因に信号無視や一時停止違反が含まれる場合は罰則が追加されます。また、人身事故の場合は怪我の重症度に応じて懲役や罰金が重くなります。
自賠責保険が切れている場合
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)は、車を所有する全ての人が加入しなければならない強制保険であり、車検と同じタイミングで更新されるのが一般的です。そのため、車検が切れている場合は自賠責保険も切れていることが多く、無保険運行の違反に該当します。この状態で事故を起こすと、賠償は全額自己負担となるため、経済的負担が大きくなります。
例えば、交通事故で相手が負傷した場合の治療費や、後遺症が残った場合の賠償金、さらに死亡事故における慰謝料などは、すべて自己負担です。これらの費用は数百万円から数千万円にのぼるケースもあり、経済的に大きな負担となります。車検と自賠責保険が切れたまま車を運転することは、他者だけでなく自分にとっても大きなリスクがある行為です。
任意保険が適用されないケースも
任意保険は、自賠責保険で補償されない部分をカバーするための保険です。しかし、車検や自賠責保険が切れている状態では任意保険が適用されないケースもあります。特に「無車検運行の場合は補償対象外」と契約に明記されている場合は、事故を起こしても任意保険の補償を受けられません。
また、仮に任意保険が有効でも、自賠責保険の補償範囲内の損害は自己負担になるため、相手方への補償金が大きくなると多額の支払いが発生します。こうしたケースでは、例えば200万円の賠償金が発生した場合、自賠責保険分120万円が自己負担となり、差額を任意保険が負担する形になりますが、車検切れの場合は任意保険が全く適用されないケースもあります。
このように、無車検・無保険のまま運転することは、法的な罰則だけでなく、事故を起こした際の経済的リスクも大きいことがわかります。車検切れを起こさない、万が一車検が切れてしまった場合、早急に手続きを行うことが重要です。
車検切れで事故を起こしてしまった場合の対処方法
車検が切れている状態で事故を起こすと、通常の事故処理よりも多くの手間がかかります。ここでは、事故が起きたときに行うべき基本の手順や、車検切れの車の移動方法について解説します。
1. 警察と保険会社に連絡
事故が発生したら、すぐに警察へ連絡して現場に来てもらいます(※怪我人がいる場合は救急車もすぐに呼ぶこと)。警察に連絡せず現場を離れると「事故不申告」として処罰対象になることがあり、後に保険を適用する際にも事故証明がないため補償を受けられない場合があります。
警察が現場に到着したら、事故の状況を説明し、事故証明書を発行してもらいましょう。事故証明書は、保険会社に事故を報告する際やその後の手続きで必要です。
次に、保険会社へ事故が起きたことを報告しましょう。車検が切れている場合でも任意保険が利用できるかは、保険会社の契約内容によって異なります。車検切れの状態であることを正直に伝え、事故に関する補償の有無を確認しましょう。
2. 車の移動方法を検討
事故後の車の移動については、車検が切れている場合には特に注意が必要です。そもそも、車検切れの車は公道を自走することが法律で禁止されているため、自力で動かすことはできません。そのため、車検切れの車を動かすには、レッカー車や積載車を手配する必要があります。移動の費用は自己負担となる場合が多く、任意保険が適用されない場合もあります。保険契約にロードサービスが含まれていれば、利用できるかどうかを確認しましょう。
また、車検切れの車を移動する手段として仮ナンバーを取得する方法もあります。仮ナンバーは、市区町村の役所で申請することで発行され、指定された期間やルートであれば車検切れの車でも一時的に公道を自走できるようになります。
ただし、仮ナンバーの申請には費用や手続きが必要で、時間がかかるため事故が起きたタイミングではなく走行する前に対応しなければなりません。
車検切れの車はどうするべき?
車検が切れてしまった場合、車を修理して使い続けるか、あるいは買取業者に依頼して手放すか、いずれかの選択が必要です。ここでは、車検切れの車の対処方法として「事故車買取業者に依頼する」「車検を通して再度使用する」の2点を紹介します。
1. 事故車買取業者に依頼
車検が切れた車は、事故車を専門に扱う買取業者に売却できます。車検切れのまま放置すると自動車税や駐車料金などの維持費がかかるため、今後使う予定がなければ、早めに買取業者への依頼を検討すると良いでしょう。
以下のように、事故車買取業者の利用には様々なメリットがあります。
自走できない場合でも出張査定や引き取りが可能
車検が切れていると公道での自走はできませんが、買取業者の多くは出張査定や引き取りサービスを提供しています。業者に依頼すれば、車の状態に合わせた対応を取ってくれるため、レッカー移動の手配をする手間が省けます。
買取価格の比較が可能
車検切れの車でも、車種や状態によっては高額で買取ってもらえる場合があります。特に、複数の業者に見積もりを依頼することで、比較検討ができ、より良い条件での売却が可能です。一般的に、廃車にするよりも事故車買取業者を利用した方が価格が高くなりやすいとされています。
レッカー費用が軽減される場合もある
車検切れ車両を業者に引き取ってもらう際、レッカー費用を業者側が負担してくれる場合もあります。これは特に自己負担が気になるケースで助かるポイントです。
2. 車検を通して再度使用する
もし車を使い続けたい場合は、再度車検を通すことで公道での運転が可能になります。しかし、車検が切れていると自走できないため、車検を受ける際には仮ナンバーやレッカーの手配が必要です。
仮ナンバーの取得
市区町村役所で仮ナンバーを取得すれば、期限内であれば指定された経路を通って車検場や整備工場に自走できます。仮ナンバーの申請には運転免許証、車検証、自賠責保険証明書などが必要で、発行には手数料もかかります。
車検を受ける際の注意点
車検を通す際、車の状態によっては追加の修理や部品交換が必要なケースがあります。そのため、車検の費用に加えて整備費用が別途かかる場合もあるので、あらかじめ予算を検討しておくことが大切です。
自走が難しい場合はレッカー移動の手配を
車検切れの車が走行不能の場合や、仮ナンバー取得の手間を避けたい場合は、レッカーサービスを手配して業者に車を運んでもらう方法もあります。任意保険にロードサービスが含まれている場合には、それを利用できるか保険会社に確認しましょう。
車検切れの車を放置するリスク
車検切れの車を放置しておくと、思わぬコストやトラブルが発生する恐れがあります。車検が切れていても法律的には所有権が残り、自動車税や駐車料金が引き続きかかるため、放置することはおすすめしません。また、長期間放置すると車の状態も悪化し、売却時の価値も下がります。車検切れの車を放置する主なリスクは、以下のとおりです。
リスク項目 | 詳細 |
自動車税が課せられる | 車検が切れても自動車税の課税義務は続き、使用していなくても納税が必要です。放置するだけでも無駄な税負担がかかるため、注意が必要です。 |
駐車場代などの維持費がかかる | 駐車場を借りている場合、駐車料金がかかり続けます。車検切れの車を使用せず放置しているだけでも、不要な出費となるため、経済的なデメリットです。 |
事故や損傷のリスク | 放置した車が事故やいたずらなどで損傷を受けた場合、修理費や賠償費用が発生します。車検が切れていると保険も適用されない場合があるため、費用は全額自己負担になる場合もあります。 |
車の価値が下がる | 車を放置すると、車体や内部の劣化が進み、査定価格が大きく下がるリスクがあります。売却の予定がある場合でも放置を続けると買い手に価値を認めてもらいにくくなるでしょう。 |
バッテリーやタイヤなどの劣化 | 車を長期間使わないと、バッテリーやタイヤが自然に劣化します。劣化が進むと交換が必要になり、修理費が増えるため、費用負担がかさむ原因になります。 |
廃車手続きを忘れるリスク | 車検切れのまま車を放置し続けると廃車手続きを失念しやすく、後に手続きをする際に費用や手間がかかる可能性が高まります。早めの対応が望ましいです。 |
車検切れの対策と予防
車検切れは、法的な問題や罰則、事故時の保険適用外など様々なリスクを伴います。ここでは、車検切れを防ぎ、安心して車を利用するための対策や予防策について解説します。
車検の期限を定期的に確認する
車検の期限は、車のフロントガラスに貼られているステッカーで簡単に確認できます。このステッカーには車検満了日が記載されており、一目で期限がわかります。定期的に確認し、うっかり車検切れを防ぐためにも、ステッカーの表示をチェックする習慣をつけましょう。
車検は早めに受ける
車検は満了日の1ヶ月前から受けられます。期限ぎりぎりに車検を受けると、もし修理が必要になった場合に車が使用できない期間が発生してしまうかもしれません。早めに車検を受ければ、点検や整備を含めた準備期間が十分に取れるため、予定外のトラブルを避けられます。
期限切れに気づいたら速やかに手続きする
万が一、車検切れに気づいた場合は、速やかに仮ナンバーを取得して車検を受ける準備を行いましょう。仮ナンバーを取得することで一時的に公道を走行できるため、指定したルートを通じて整備工場や車検場に自走できます。仮ナンバーの取得は、市区町村の役所で申請可能です。
事故車買取を活用して負担を軽減する
車検切れの車を使用し続けることは、法的な罰則や保険適用外といったリスクが伴います。もし車検が切れた状態で事故を起こすと、罰金や免許停止に加え、任意保険が使えず賠償金がすべて自己負担になることもあります。そのため、車検の期限を日頃から確認し、早めに受けることが大切です。万が一、車検が切れてしまった場合には、仮ナンバー取得やレッカー移動で速やかに車検を通す準備を行いましょう。また、車検切れの車を使用する予定がない場合は、事故車買取業者に売却することも一つの方法です。
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